ソラノカナタ(@solakana148)です!
今回のテーマは、「そもそも“発達障害”とは何なのか?」。
ASD×ADHDの当事者であるソラノカナタが、世界一やさしく(優しく×易しく)解説します!
発達障害とは
脳機能の発達がアンバランスであることによりあらわれる症状が、日常生活や社会生活への支障をきたしてしまうことを発達障害といいます。
発達障害の特性とみられる特徴があっても、日常生活や社会生活において困りごとや生きづらさを感じていなければ、それは発達障害にはなりません。
ちなみに、発達に特に問題のない人たちを「定型発達」と言います。
それに対し、発達障害を「非定型発達」と呼ぶこともあります。
発達障害の種類
発達障害は、以下の3つのタイプに分類されます。
・自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder) ・注意欠如多動症(ADHD:Attention-Deficit Hyperactivity Disorder) ・学習障害/限局性学習症(LD/SLD:Learning Disorder/Specific Learning Disorder)
ASDだけ、ADHDだけ、LDだけ……という人は少なく、併発することが多いようです。
私は、ASDとADHDの混合型です。
自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)
ASDには、「社会性の障害」「コミュニケーションの障害」「こだわりの強さ」といった3つの特徴があります。
ほんの一例ですが、ASDの人に見られる特徴としては以下のようなものがあります。
・対人関係が苦手でコミュニケーションに困難がある ・空気が読めない ・曖昧な表現やジェスチャーがわからない ・興味や関心に極端な偏りがある ・特定の行動を繰り返す ・感覚過敏や感覚鈍麻がある
注意欠如多動症(ADHD:Attention-Deficit Hyperactivity Disorder)
ADHDには、「忘れ物が多い」「時間を守れない」「うっかりミスが多い」「注意が持続しにくい」などの不注意症状と、「じっとしていられない」「落ち着きがない」「待つのが苦手」などの多動性・衝動性症状の2パターンがあります。
不注意症状が強いと「不注意型」、多動性・衝動性症状が強いと「多動・衝動型」と診断されます。
どちらも強い場合には「混合型」となります。
私は、不注意型優勢のADHDです。
多動性・衝動性の症状も多々見られるのですが、他者から見れば自覚しているほどの症状ではないとのことで、不注意型優勢と診断されました。
学習障害/限局性学習症(LD/SLD:Learning Disorder/Specific Learning Disorder)
LDには、読むことが苦手な読字障害「ディスレクシア」、書くことが苦手な書字表出障害「ディスグラフィア」、計算が難しい算数障害「ディスカリキュリア」の3つのタイプがあります。
知能や言語の遅れがないにもかかわらず、「読む」「書く」「計算する」ことが困難な特性であり、知的障害とは異なります。
発達障害は病気じゃない
発達障害は脳の特性です。生まれつきの「脳のクセ」のようなものです。
病気でもなければ、性格のせいでも、親のしつけや育て方のせいでもありません!
「自分は能力がないんだ」なんて、卑下する必要なんてないのです!
発達障害は病気ではないので、これといった治療法はありません。
ADHDであれば薬で症状を緩和することは可能ですが、ASDやLDに効く薬はありません。
発達障害の特性自体を治療することはできませんが、工夫をすることでじゅうぶん改善が可能です。
自分なりに対処法を身につけて、生きづらさを軽減していくことで、うつや適応障害などの二次障害を防ぎましょう。
得意と不得意の差が激しすぎる
発達障害を持っている人は、得意と不得意の差が激しくアンバランスです。
私の場合でいうと、国語や音楽などの得意科目は100点に近い点数を取ることが容易でしたが、数学が不得手で、こちらはいつも赤点ギリギリでした。
何をやっても両極端で「ちょうどいい」がないとかよく言われちゃいます。
当然、誰にだって得意・不得意があるわけですが、社会生活や日常生活に支障をきたすほどその差が大きいのが発達障害の特徴です。
人よりちょっと苦手が多くて、その苦手の度合いが強かったりするんです。
“発達障害あるある”だと思うんですけど、こんなことを言われてガッカリしちゃうことがあります。
「そんなの誰にだってあることだよ」 「考えすぎだよ」 「そんなふうに自分で自分の可能性を狭めないほうがいいよ」
いやいや、そんなレベルの話じゃないんだってーーー!!!
……って、言いたくなるんですよね。
やっぱり理解してもらえないんだなぁ、って悲しくもなったり。
外科的疾患のように目に見えるものではないから、仕方ないのでしょうかね。
「発達障害は甘えだ」とか「発達障害を言い訳にするな」とか言う人もいますが、もちろん自分なりに、できないなりにもちゃんと努力はしてるんですよ。
でも、どんなに頑張っても、できないことはやっぱりできないんです。
できたとしても、普通の人と同じレベルに到達するのが困難なんです。
私は自分が発達障害だとわかるまで、これがデフォルトなんだとずっと思っていました。みんな、私と同じようにしんどい思いをしてやっているんだと。でも違った。
「みんなそんなに楽してやってるんだ!」って初めて知って驚きでした。「だったら、できて当たり前やん!」って。
見えている世界が、私とみんなとではまるで違ったんです。
私は、私にとってできて当たり前ではないことを、必死にやろうとしてたんです。
それに気づいたとき、私は私を心底褒めてあげたくなりました。
「ここまでひとりでよくやってこれたね。」「本当によく頑張ってきたよね。」って。
そして、自分に言い聞かせました。
「でももう、これからは頑張りすぎるのはやめようね。とにかく無理はしないように。」
「無理しない」「我慢しない」「頑張らない」。
私を守るために、私は自分とそう約束を交わしたのでした。
発達障害を強みに変えよう
無理に苦手を克服する必要はありません。得意を伸ばすことに尽力しましょう。
できないことがどんなにいっぱいあるとしても、誰にでも必ず強みがあるはずです。
それを自分で見つけて、愛して、生かしてあげましょう。
かくいう私も、かつては自己肯定感がとても低く、みんなと自分が違うということをとても気にしていました。
どうすればみんなに合わせられるのか、いつもそれを気にしながらビクビク生きていました。
とても窮屈で、ずっと苦痛でした。
だけどいつしか、みんなと違うということがむしろ誇りに思えるようになっていました。
自分が発達障害だとわかってからはなおのこと。
「あぁ、これが私なんだ」と自分を素直に受け入れられたので、自分自身に無理に抗うことをやめることができました。
私は私のままでいい。自然体でいいんだ。
そう思えたら、ずっと楽に生きられるようになりました。
特性のあらわれ方は人によってさまざま
特性のあらわれ方も程度も、人によって実にさまざまです。
どんなふうに育ったか、家庭環境や、生活環境によっても異なります。
けれど、誰かの体験談はきっと誰かの参考になるはずです。
いえ、だからこそ、いろんな人の体験談を聞くことで、ぜひともいろんなことを学んでいただきたいなと思います。
このブログもあなたのヒントになってくれれば、とても嬉しいです!
以上、ソラノカナタでした☆