ソラノカナタ(@solakana148)です!
今回のテーマは、「発達障害によくみられる“感覚過敏”について」。
ASD×ADHDの当事者であるソラノカナタが、世界一やさしく(優しく×易しく)解説します!
感覚過敏ってどんな感覚?
発達障害を持っている人には、感覚過敏のある人が多いです。
ただし、感覚過敏があるからといって必ずしも発達障害であるとは限りません。
感覚過敏の種類としては、視覚過敏、聴覚過敏、嗅覚過敏、味覚過敏、触覚過敏といったものがあり、主に以下のような症状がみられます。
当然ながら、症状のあらわれ方や程度は人によってそれぞれ異なります。
・視覚過敏……特定の光や色、太陽光や蛍光灯など眩しいのが苦手 ・聴覚過敏……特定の音が苦手、大きな音・突発的な音・騒がしい場所が苦手、些細な音が気になる ・嗅覚過敏……特定のにおいが苦手、微かなにおいにもすぐに気づく ・味覚過敏……特定の食材や食感が苦手、決まったものばかり食べる ・触覚過敏……特定の触感が苦手、触りごこちに異常なこだわりがある
感覚過敏とは真逆の、感覚鈍麻を持っている人も多くいます。
怪我をしても痛みを感じにくかったり、空腹状態に気づきにくかったり、暑さ・寒さ、熱さ・冷たさに鈍感だったりします。
障害のあるなし関係なく誰にでも好きなもの・苦手なものはあると思います。しかし、定型発達の人がまったく気に留めないような些細なことが、発達障害のある人にとっては日常生活に支障をきたすほどの大きなストレスになってしまうことが多いのです。
このしんどさは、当事者でない方に理解してもらうのは本当に難しい!
どうかお願いです。
理解してほしいなんて贅沢は言いません。
せめて優しくそっと見守ってください……。
「単なる体質」ではなかった!
これって自分の体質なのかなぁって、ずーっと思ってました。
お医者さんに聞いたって、「どこも悪くない」って言われるだけ。
ずっと原因がわからなくて悩んでて、諦めるしかないんかなぁって。
しかし、これらはすべて発達障害のせいだったんです。
原因がわかって、とってもスッキリしましたね。
だからといって、症状が改善されるわけではないですが、原因がわかると事前に対処することができる。対策を講じることで軽減できることってたくさんあると思います。
なので、きっと諦める必要はないはずです!
発達障害の感覚過敏はめちゃくちゃしんどいですが、自分の感覚に敏感であることって、すごいことだなぁと思うのです。嫌なことも多いけれど、逆手にとってこれを活かすこともじゅうぶん可能ですしね!
さて、ここからは、私の例をあげて詳しく説明しますね。
症状のあらわれ方や程度は人によってそれぞれ異なりますが、ぜひとも参考にしてください。
感覚過敏のカテゴリに入るのかどうか微妙なものもありますが、細かいことはお気になさらず!
日常生活や社会生活を営む上でとても困る、あんなこと・こんなこと
眩しいのが苦手
私には視覚過敏(光過敏)があり、眩しいのがとても苦手です。
蛍光灯やパソコンのディスプレイ、白い紙、白い壁、白いテーブルなどなどが、とっても眩しく感じられて疲れてしまいます。
パソコンは仕事でどうしても長時間使用するものなので、これはなんとかして我慢する必要があります。
パソコンの機種によってはギラつきがあったり、眩しさがきつく感じられるものもあって、気分が悪くなることもあります。
蛍光灯がディスプレイに反射したりすると最悪。目が痛くて痛くて仕事になりません。
光過敏に対して私がとった対策は、紫外線とブルーライトをカットする機能のついたPC用メガネを使用することです。これでかなり軽減できました。
パソコンを使うときだけでなく、外出時にも欠かさず使用しているので、日光の眩しさも軽減できています。
パソコン側の設定で、ディスプレイの輝度を落とすことも重要ですね。
私の個人的な感覚かもしれませんが、WindowsよりMacのほうが目にやさしいと感じます。
MacはRetinaディスプレイを採用しており、解像度が高くとても綺麗です。そのせいなのか、私はMacならメガネなしでも目が痛くならないです。
Windowsにもダークモード機能がついているので、それでかなりマシにはなりますが、やっぱりメガネなしだと目がチカチカしてつらいです。
白い紙も苦手なので、白いノートは使いません。やっぱり目がチカチカしてくるので。
私がふだん使っているのは、ミドリのMDノートです。デザインもシンプルで使いやすいので、おすすめです。
私は罫線もちょっと苦手なので、もっぱら無罫のノートを愛用しています。
MDノート|ミドリ公式通販|ミドリ オンラインストア
ルテインのサプリメントも眩しさ対策におすすめですよ!
ルテインは、紫外線やブルーライトを吸収して目を守ってくれる成分です。
私は毎日欠かさず飲んでいます。ルテインとPCメガネで対策バッチリです!
ルテインは、にんじん・ブロッコリー・かぼちゃなどの緑黄色野菜や卵黄に含まれているので、これらの食品を積極的に摂るのもいいですね。
目の神経は脳とつながっているため、目の疲れは脳の疲れにつながります。
視覚過敏を侮るなかれ。しっかり対策して乗り切りましょう!
些細な音も聞き分けられる耳
私には聴覚過敏もありますが、これは私にとっては大きなメリットであると言えます。
幼少期からの音楽経験で鍛錬されたからかもしれませんが、ノイズや音の高低にとても敏感で、一般の人が気づきにくいノイズや微妙な音程のズレなどもすぐにわかります。
絶対音感はないけれど、しっかりとした相対音感があります。
どんなにまわりがざわついていても、小さな音がきちんと聞き取れます。
例えば、自分の知っている曲が街頭で流れていたら、騒がしい場所で小さな音量でかかっていてもすぐにわかります。
静かな場所で何も音が鳴っていなくても、「しーん」という音までしっかり聞こえます。
この「しーん」という音はあんまり好きではないので、音のない状態は嫌いです。
テレビの音でもいいから、とにかく何かしら音が鳴っていないと落ち着かないです。
聴覚過敏で疲れる人であれば、耳栓やイヤーマフなどで対策するとよいですね。
私の場合は、耳栓やイヤーマフをすると「しーん」が聞こえて余計にうるさくなって気持ち悪くなっちゃうので苦手です。
私は人の声にもかなり敏感で、微妙な声のトーンの違いを瞬時に聞き分けられます。
声を聞けば、その人の体調や感情がある程度読み取れます。
ただ、話の内容は聞き取りづらいことが多くて、二度聞き三度聞きをしてしまって嫌がられます。
他の音に混ざってしまうと、周りの音に気を取られて話し声が耳に入りづらくなってしまいます。
いわゆる「カクテルパーティー効果」というのが私の耳にはきかないようです。
常にいろんな音が聞こえていて、しかも同じくらいの音量で聞こえるので、騒がしい場所や複数人での会話はちょっと苦手です。
電話対応も苦手な部類に入ります。
電話のベルの音が嫌いだし、相手の声が聞き取りにくいです。
職場によっては電話が多かったりするので正直しんどかった。
しかし意外にも、私の電話対応は評判がいいみたいなんですよね。
人あたりが柔らかくて丁寧な対応をするからかな?
うたうたいなので自分の歌声には自信があるんですけど、電話の声もめっちゃ褒められます。
電話対応のポイントは、必ず最後に「失礼ですが、もう一度お名前をお聞かせいただけますか?」と、こちらから確認するようにしています。
相手の会社名や名前を一回で聞き取れないので、これは毎回忘れずにやっています。
相手の名前を再確認した後に、取り次ぎであれば「○○様ですね。お繋ぎいたしますので少々お待ちください。」とか「○○様ですね。どうもありがとうございます。」と復唱ついでに一言付け加えれば、かなりいい感じになりますね!
会議でグッタリ
私は長時間じっとして人の話を聞くのが苦手です。
長くなると気が散りまくります。そわそわしてよそ見したり、背中を向けたり、その場から離れたりしてしまいます。
当然ながら、めちゃくちゃ怒られます。
会議はもっと苦手です。
長丁場になると座っているのも苦痛になって、頭がグラグラ〜ってなります。
眠くないのに脳がスリープ状態になって、猛烈な睡魔に襲われます。
大事な会議でも意図せず居眠りしてしまうことがあるので、マジで困りもの。
コーヒーを飲んだり、眠気を感じてきたらシャーペンで体を刺しまくったりなど、いろいろやってはみるんですがどうにも耐えられません。
コロナ前のリアルな会議もそうとう苦痛でたまりませんでしたが、コロナ禍になってからのリモート会議は、リアル会議とはまた比べものにならないくらい苦痛です。
リモート勤務がメインになってからというもの、会議の時間がやたらと増えました。
リアル会議と違って、移動時間が要らない。これはメリットでもありデメリットでもありますね。
前後の予定はお構いなしに、休みなく複数の会議を入れられてしまう。
ひどいときは5、6時間ぶっ続けで会議とか。もう拷問でしかない。
1日中ほとんど会議だと、仕事がまったく進められません。なので必然的に残業も多くなってしまって疲れるという、この悪循環。
他のみんなは、会議しながら業務をこなしたり休憩したりしながら器用にやってるようです。
私もみんなみたいにやってみようと思うけど、上手くできない。やっても余計に疲れてしまう。
だから、会議が終わった後はぐたーっとしてしまいます。
ひどいときはしばらく横になって、数時間使いものにならないくらい。
聞くだけでいい会議でもこんなに疲れるというのに、自分が発言しないといけない会議となると、もっと疲れます。
話したいことがあっても、どのタイミングで話題に入ればいいのかがよくわからない。
待ってる間、心臓バクバクです。
こんなことくらいでなんでこうなるんだろう、って自分でもあきれるけれど、自動的にそうなっちゃうんですよ。
たくさんの人の前で歌ったり踊ったりするのは全然平気なクセに。不思議ですよね。
1対1でのおしゃべりは全然平気だし、いまでは気の合う人たちとなら複数でのトークもいけるようになりました。
だけど会議はいまだに苦手で、だいたいいつもこんな感じになっちゃいます。
会議なんて、なくなればいいのにな。
気圧の影響を受けやすい
私は低気圧が苦手です。
天気が悪いと、体調も悪くなります。
朝のスタート時点から調子が優れず、寝起きが悪くなります。
雨の日や曇天の日はとにかく要注意なのです。
体も気分も重〜くなって、とにかくだる〜い。
天気が悪いと、眩しさも余計に感じて目がチカチカする。
梅雨の期間なんてもう最悪!
しばらく体調が優れない日が続くので、しんどいったらこのうえない。
一年でいちばん体調の悪いその時期を、私は『魔の6月』と呼んで怖れているくらいです。
天気が悪い日に仕事をしていると、座っているのもだんだん苦痛になって、頭がぐわんぐわんしてきます。会議のときと似たような状態になります。
眠くないのに目を開けていられなくなって、やっぱり猛烈な睡魔に襲われてしまいます。
会社では何も言われたことないけど、こいつ居眠りばっかりしてるやっちゃなーってきっと思われてただろうなー。
いい歳して恥ずかしいったら……。
最近は「気象病」や「天気痛」といったワードも頻繁に耳にするようになりました。
私のように天気に左右されている人って意外と多かったんですね。
対策としては、くるくる耳マッサージがおすすめです!
私も毎日やっていますが、やるのとやらないのとではしんどさが全然違います。
お金も時間もかけずに、1分程度で気軽にできるので、絶対やって損はないですよ。
1分で出来る!「くるくる耳マッサージ」 | 気象病を防ぐ方法 | 頭痛ーる:気圧予報で体調管理
これって感覚過敏? ただのフェチ??
さて、果たしてこれは感覚過敏に入るのでしょうか。
私は紙のにおいが大好きです。
紙の音も大好きです。
紙の触感も大好きなんです。
だから、本が好きなのかな?
本が好きだから、そうなのかな?
本屋さんに行くと、紙のにおいに包まれてほっとします。
特に新しい本や雑誌のにおいや新聞のインクのにおいとか、たまらないんですよね。
そして、ページをめくる音が好き。
めくる音にもいい音とそうじゃない音があって、自分好みの音に近づけるためにわざと折り目をつけたり。くしゃくしゃとわざと音を立ててみたり。
小学生のとき、教科書にたくさん折り目をつけてたら先生に注意された記憶があります。
もしかしてあなたにも、こんな変なこだわりってあったりしますか?
ぜひ聞かせてもらえると嬉しいです!
以上、ソラノカナタでした☆